失透ガラスを再フューズ

フュージング

ガラス蟲のパーツを作りました。なかなか面白いパーツが出来たと思ったのですが・・・。
やってしまいました、失透です。

焼き上がったグラスナゲット、帯状にくもりが・・・。

今回の原因は、色ガラスの上に重ねたクリアーガラスの汚れ。ガラス保管の管理不行き届きです。

プラスチックケースに放り込んでいたガラス、上には新聞紙を載せて「これで大丈夫だろう!」
大丈夫ではありませんでした。かなり恥ずかしい失敗です。

生徒さんに知られるわけには行きません! 次回の教室までに何とかしなくては!!

サンドブラスト

ガラスは他の素材と異なり融点や沸点と言われるものがありません。
正しい例えかわかりませんが、ものすご〜くゆっくり流れる液体。

金属など物質は、融点に達すると一気に液体になります。

ガラスも熱を加えると軟らかくなります。でも金属のように一気に液体になるのではなく、ゆっくり水飴のように流れ安くなります。その性質を利用したのが、吹きガラスやバーナーワークです。

金属にガラスのような性質があれば、吹き鉄や吹きアルミニウム、吹きシルバー。
それはそれで、とても楽しそう!

取り敢えず現実世界に・・・。

失透ガラスは、ガラスの表面が石のように個体化してしまった状態です。

今回ガラス表面を削り取るためにサンドブラストを使います。
紙ヤスリやリューターでも良いのですが、失透したガラスナゲットの数が多くて・・・。

ここに写っているガラスは全体の1/4です・・・。

あっという間にガラス表面を削り取ることが出来ました。
と言っても、全部のナゲットを削るのには30分ほどかかりました。

失透部分が無くなりましたが、これではスリガラスナゲット。ある意味全体が失透状態・・・。

ファイヤーポリッシュ

もう一度、電気炉に入れて再加熱。ガラス表面を溶かして艶を出します。

見違えるようにピッカピカ!
失透してたなんて、誰も気づかないでしょう!
さて、このガラスがどんな蟲になるのか、自分でも楽しみです〜。

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