セイギョクゴミムシ

セイギョクゴミムシ

妄想生態記

1957年、第一次南極観測隊によって発見され、標本として保管される。
第二次観測隊が持ち帰るはずが気象状況により越冬不成立。
第三次観測隊が一年後に役割を引き継ぐも、基地に到着した際に標本は見当たらず幻の蟲となる。
1990年、和歌山県のアドベンチャーワールドで、繁殖のため輸入されたアデリーペンギンの卵60個の内、6個からこの蟲が孵化した。
アデリーペンギンの卵殻に小さな穴を開け、産卵管を差し込み産卵しその後、腹部から分泌する特殊な蝋で、卵殻の穴を塞ぐことが観察される。 その後の研究で、成虫の食性が雛の食べ残しや排泄物であり、アデリーペンギンとの共生が成り立っていることが分かった。


制作秘話

虫には、色々な変わった名前がある。
誰がつけたのか知らないが、「ゴミムシ」、
ひどい名前である。

だが待てよ、「ゴミ箱」を「護美箱」と表記しているのを見たことがある。
「美を護る虫」と言う事か。素晴らしい。

ならば、ふさわしい名前をつけてやろう。
青玉(サファイア)と言う宝石の名を・・・。

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