ヨツヅノタマハコビ
妄想生態記
タマハコビ科の中では、大型に分類される。
この蟲は、森林や草むらに取り残されたタマを見つけると、それを背負い生涯をかけて海を目指す。海にたどり着く事なく力尽きた場合、別の個体がその役目を引き継ぐ。
海に着いたヨツヅノオオタマハコビは、タマを背負ったまま波にさらわれるようにして、沖合に消えてゆく。
出雲地方の某集落では、ミタマオジョロと呼び、決して触れてはいけない蟲とされる。
制作秘話
もっと蟲に立体感を持たせたい。
フュージングしたガラスを、スランピングする。
しばらくは、満足だったけれど。
だんだん物足りなくなってきた。
ガラスの裏側にパテ盛り(石粉粘土)してみた。この土台に、ハンダを盛ります。
裏側に小さなナゲットも追加。
腹部・胸部・頭部に角度をつけて。
うん、いい感じ!!
銅線の脚に薄くハンダメッキ。
これで脚に硬さが出る。
蟲のポージングを決めるために、脚を仮付する。
ポージングが決まったら、脚の仕上げをします。
脚を外して、ハンダで肉付け。
その後、本付作業。
これを1本づつ計6回。
目と触覚など、細かなパーツを付けたらポージングの微調整。
パティーなでハンダを染めたら完成です。