ナラクトンボ
空想生態記
網走市の能取湖周辺で繁殖するが、何故か雌の個体しか確認されていない。
雄に関しては、存在が不明。幼虫のヤゴは、塩分に強い耐性があり能取湖が、海水湖となった後も繁殖を続ける。
この地域には、「血の池地獄に堕ちた罪人が、このトンボに生まれ変わる」と言う伝承が残る。
サンゴ草が真っ赤に染まる頃、ナラクトンボの羽化が始まる。赤く染まった湖面を滑るように飛び回る、ナラクトンボの群れは壮観である。
制作秘話
「蜘蛛の糸」の小説から思いつき、制作した「アンニョウグモモドキ」。
天国の蟲を作ったのだから、地獄の蟲も作らねば!
血の池地獄に住まう頭デッカチなトンボ。
「ナラクトンボ」です。
薄い翅を表現するのに、蛍光灯のガラスを使用しました。
Wikiには、血の池地獄には女性だけが落ちた、とあった。
今現在、閻魔様もMeTo運動に押され、男性にも血の池地獄が解放された事だろう。